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暑い毎日が続くので、クールシャンプーを使ったら、目に入って目がスースーになってしまった、管理人の楽器弾きです。

 

 

はい、めっっっっっっっちゃ、目がスースーして、大変でした!!!!!笑(笑い事じゃないけど!!)

 

 

 

もう、めっっっっっっっっっちゃ、目を洗いましたよ。ジャージャー洗いました。

 

いや~もーーーー、使い心地はスースーして良かったのにーーーーー!!!

 

 

皆さん、気をつけてくださいね!!万が一目に入ってしまったら、超洗ってくださいね!!!!!

 

 

 

 

ということで、今日は、弓の毛替え三本を楽器屋さんに頼んでいたので、空いた時間で、三井記念美術館で開催されている、

「金剛流宗家の能面と能装束」を見に行ってきました!!

 

もう、行って良かったです!!!本当に良かった!!!!!

 

 

よく、「あの人は能面のようだ」という比喩があるように、

一般的には、「能面は無表情」という認識が多いようですが、

 

これは、とっても間違っています!!!

 

 

それはなぜか・・・?

 

 

能面は能面師が作るのですが、彫刻刀などで形を作っていきます。

見た目としては、「削る、彫る」という事にはなりますが、

 

能面師は「1削り、1彫り」ごとに、「魂を込めて」やっているので、

能面を「削る・彫る」とはいわず、「打つ」というのです。

 

 

そして、能面は、よくよく見ると左右対称ではありません。

 


それはなぜかというと、演者が舞台の出入りの際、観客には、

入りの時は「能面の右側」を、出る時は「能面の左側」が見えるので、

舞を舞った後に舞台から去る際の能面の表情は、入りの時とは異なって見えるという事なのです。

 

まさに、奥が深い!!!

 

 

そして、目の位置、角度、鼻の加減、頬の膨らみ、頬の痩け方、その少しの変化で能面には差異が生まれるのです。

 

 

また、「般若」の表情に至っては、顔から半分上(目と眉毛辺り)は、悲しみ表情、顔から半分下(鼻から口辺り)は、怒りの表情なのです。

なので、「般若」の顔つきというと、とっても恐ろしく怖く、とんでもない鬼!!というイメージがあると思いますが、

怒りの裏には、悲しみがあるのです。悲しみがあってこその・・この怒り・・・・、

 

これまた、奥が深い・・・・・・・。

 

 

このような奥の深い能面ですが、能面師が魂を込めて打って作製したものを演者が付けて舞うことによって、

人間のリアリズムを超えた「幽玄」という、うちに秘め放っているものが現れることで、能という品と奥ゆかしさの芸術になるのだろうと思います。

 

 

なので・・・・・、

 

「あの人は能面のようだ」と言われたら

「自分は、気品があって、奥ゆかしくて、表情があって、芸術的なんだ」

 

と思ってください!!!

 

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